会員の発企による一年を目処に設定する研究会・勉強会です。これまでに「最高学院構想研究会」「DECOMAS 21.5公開研究会」「『戦略』研究会」「グレートブックスセミナー実践研究会」「プロジェクト研究会」といった研究会が立ち上がり、活動しました。定期的な研究会の場を設け、当ウェブ上での案内や情報発信等もしながら、会員を中心とする参加者間での学びを深めるとともに年次大会や綜合学藝誌『構想』などの刊行物によって経過や成果の報告につなげていきます。
現在つぎのテーマ研究会が立ち上げにあたり参加者を募集しています。奮ってご参加ご希望をお寄せください。
■ 平常心を構想するの会 ― 例外状態と日常のあいだ
■ 趣旨
非常時に備えるには、平常時をどう過ごすかが問われます。
政治思想家カール・シュミットは、「主権者とは例外状態を決定する者である」と述べました。その後、哲学者ジョルジョ・アガンベンはこの考えを発展させ、近代国家の統治の中に、「例外が日常の中に入り込み、恒常化している」という現象を見出しました。
私たちはしばしば、「非常時」になってからその事態に目を向けようとします。ですが本当に必要なのは、そうなる前つまり平常時のうちにこそ、例外や危機の構造について考えることなのではないでしょうか。
この勉強会では、シュミットやアガンベンのテキストを読みながら、「例外」と「日常」のあいだにある緊張や構造について考えていきます。そして、あらかじめ考えておくべき「平常心」とは何かを、参加者のみなさんとともに構想したいと思います。
■ この研究会で考えたいこと
・ 「例外状態」とはどのような事柄を指すのか
・ 平時の社会は、いかにして例外を抱え込んでいるのか
・ 危機の時代に、自分自身の「平常心」をどう構想するか
■ 扱う主な文献(予定)
- カール・シュミット『政治神学』、『政治的なものの概念』
- ジョルジョ・アガンベン『例外状態』
- 参考文献として:ハンナ・アーレント、ミシェル・フーコー など
■ 形式 発題+ディスカッション
■ 対象 『例外状態』に関心のある方(専門知識は不要です)
■ 大まかなプラン 2025年度日本構想学会大会にてラウンドテーブルを開催します。前段として本学会土曜サロンにて勉強会を2回程度開催予定します。
■ 研究会成立にあたっての最少参加者数 3名
■ 主宰者 猪岡武蔵会員
■ 参加ご希望・お問い合わせ連絡先 学会事務局 desk@jssk.work まで
本学会再起動にあたり2025年度の新規年次テーマ研究会の企画を募っています。研究会自体の募集は通年でおこなっていますが、12月の大会での報告も見据えると、できるだけ早い立ち上げが望ましく思われます。立ち上げには参加者数について最少催行人数を指定できますので、企画そのものは参加者が揃っていない段階で構いません。どうぞご応募ください。
研究会・勉強会の主宰者は学会事務局に趣旨と大まかなプラン、最少催行参加者人数をご連絡ください。構想にかかわることがらであれば内容や方法に特段の制約はありません。ただし日本構想学会としての研究会・勉強会を公に宣することから場合によってはこの枠組みでの実施はできないこともあります。
研究会が催行人数に達して成立すると、必要に応じて研究会用に参加者間のメーリングリスト(当学会サーバーに設定)、および当ウェブサイトに研究会用のページ(参加者内のものではなくこのページと同じ一般公開用)を設けることができます。。
企画の提出先・お問い合わせ連絡先 学会事務局 desk@jssk.work まで